「そっか・・・」
私には“おかしいな”としか思わなかったけど・・・。

でも、担任の
里中 拓先生
はモテモテだし、ファンクラブあるみたいだし。

ライバルだらけだけど・・・
「頑張れっ☆」

そうとしか言いようがない。
まぁみんな恋する乙女だもんね~。

私は彼氏がいるからね♪

今は彼に会いに行こうと思っても会えない状態。
その理由は・・・病院にいるからである。

好きだけど・・・けど会えないのが現状。
けど私は我慢してる。

食堂で楽しそうにしてるカップルを見るたびに寂しい気持ちがこみ上げてくる。

「中大路ぃ~!!」
そこに担任の里中先生が来た。

「は、はいっっ」
那波、顔真っ赤になってるし(笑)

「お前提出物まだ出してないじゃねーか!」
那波の顔をのぞき込む里中先生。
あ~あ・・・これは完全にノックアウトだね・・・。

「えっ!あっすいません!!忘れてましたぁ~」
「忘れてましたぁ~じゃないだろ?」

そして那波のおでこにでこピンをして去っていった。

私の目の前には・・・硬直してる那波がいた。
「さ、さ、里中先生にで、で、でこピン・・・」
ふらぁ
バタンッ

那波は倒れて、机に頭をつけた。

「那波ィ~!!大丈夫か~!!」
やっぱり恋する乙女だ!

私は・・・そんなことができない。
したくても、することができない。

病院にいる彼のことが頭に浮かんだ。