「好きです!…鈴川くん!
 …知ってる?」

「はぁ?誰だし。鈴川って…。」

「マンガなんだけど…。」

「あーね。知るかよ!」

「だ、よね…。
 あっ!それでね?
 エロいマンガなんだけど…。
 ただエロいだけじゃないの!
 感動エロマンガなの!」

「どーでもいーわ!
 話ってそんだけ?…なら帰るけど?」

「ま、待って!もう一つ。
 スッゴく大事な話があるの…。」

「何だし。」

「す、スキ!」

「誰が?」

「け、彗大…」

「名字は?」

「くろ…た…。」

「もっかい言って?」

「な、何で?」

「忘れちゃったから…。」

「むぅぅ…。絶対忘れてないよぉ…。」

「何か言ったか?」

「い、いいえ?
 えっと…言う!言うから!」

「おう」