連れてこられた場所は…。
ラブホ…じゃなくて、
「山?」
「あぁ。
綺麗なんだよ。ここの夜景。」
「でも…時間が…」
「俺がカバーするから。」
「えぇっ!?」
「大丈夫。」
ギュッと手を強く握りしめられてホッと安心した気がする。
彗大…よく分かんない人だなぁ…。
「着いた。」
「ぅわぁ~!!きれ~い!」
「だろ?俺のお気に入りの場所。
誰にも教えた事ねぇんだよなぁ」
ドキッ
満足そうに見ている彗大の横顔に不覚にもドキッとしてしまった。
あまりにも綺麗だったから。
嬉しそうな顔を見ていたら私まで嬉しくなってきて、顔が緩んだ。
「お前、何ニヤけてんだ?」
「へぇ?」
「顔がニヤけてんぞ。」
「う、ウソだぁ!」
パシッパシッと顔を叩いて普通に戻そうとしていたら…。
「プッ!!」
「ど、どうしたの?」
「いやぁ?」
「何よぉ!教えてー?」
「っ///しょーがねぇなぁ…。」
「なになにぃ?」
「お前、面白い。
気に入った。
俺の女になれ。」