「だって龍ちゃんいっつも忘れるじゃないっスかぁ。」

とヨネが膨れっ面で龍崎に言った。

「るせぇ。」

そう言って龍崎は屋上に寝転んだ。

「もう、百円返して下さいよぉ。」

とヨネが寝転んでいる龍崎に言っているが、龍崎は無視して眠っている。

「何だよヨネ、今日百円がいる用事でもあんのか?」

と俺が聞くと勢い良く俺の方を振り向き言ってきた。

「そうなんスよ!どうしても今日中にいるんスよ!」

「なんで百円?」

「百円足りないんっスよ!」

「なんか買いたい物あんのかよ。」

「ちょっと…。」

と急に口ごもるヨネ。