俺は公園のベンチに座り夜空を見上げた。

星が綺麗に瞬いている…。

「輝、辛かったな…。お前の話し聞いてやれなくてスマンかった。様子がおかしいのに気が付いてたのによ…。何も、俺は何もお前の為に出来やしなかった。だかな輝……死んだらいかんぞ………死んだら、いかんのじゃ………死んでしまったらもう、何も出来ねぇんだぞ。…俺と話す事も出来ねぇんだぞ。お前は話したくねぇかもしらねぇが…俺はまだ…沢山お前と話したかったよ………。」

俺の目からは柄にもなく、涙が溢れ出していた。

俺自身の不甲斐なさと輝の自殺を止められなかった事が悔しくて、悔しくてたまらなくなった俺は転がっていた缶を思いっきり蹴っ飛ばした。