さらに数時間がたち

「さっ、帰るッかなぁ〜。ハハハァ〜。」

と言って立ち上がり帰って行った十三。

続いてタマも

「帰りマッスルゥ〜。」

と敬礼しながら帰って行った。

ヨネはというと俺の横で熟睡していた。

「おい、ヨネ。」

と突いて呼びかけても全く起きない。

「おいっ!」

少し強めに揺すると「んっ?」と言って起き上がった。

「もうみんな帰ったぞ。」

立ち上がり俺がそう言うと

「…はい。」

と言ってヨネはまた眠りだした。

…ざけんなよ。

俺は寝ているヨネを持ち上げ、おんぶして連れて帰る事にした。

「龍ちゃ〜ん。」

と耳元で酒臭い息と共にヨネが言ってきた。

「何だよ。」

「フフフフフゥ〜。」

と笑うヨネ。

「気色悪ぃな。何だよ。」

「俺ぇ、龍ちゃんの事ぉ、大ッ好きッスよぉ!俺ぇ、何があっても龍ちゃんの味方っス!ずっと傍にいるッスよぉ!」

「そりゃ、どうも。」

ヨネは酔うといつもそう言っていた。

その言葉を俺はいつ聞いても、嬉しくてたまらなかった。

俺の顔は自然と綻んでいた。