「十三〜、ご飯よ〜。」

お袋が俺を呼んだ。

「はぁい。」

と俺は中途半端な返事をして、台所に向かった。

「なんだ、仁志帰ったのか…。」

トンカツを食べながら親父が言った。

「そうなのよ〜、せっかく仁志君の好物のトンカツにしたのに…。」

しょげながらお袋が言った。

「何か大事な用事があったんでしょ。」

俺がそうトンカツに噛り付きながら言うと

「そうだな。」

と親父が言った。


その日の夕食は龍崎の話で盛り上がった。