「お袋がそう言ってんだから泊まってけよ。」

と言うと龍崎は微笑みながら

「いやっ、今日は帰るよ。せっかくトンカツの材料まで買ってくれたのにゴメンね。」

とお袋に言った。

「じゃあ、また泊まりに来なさいね。」

とお袋が残念そうに龍崎に言った。



「じゃあ、俺そろそろ帰るわ。」

そう言って4時30分頃に龍崎は帰っていった。

龍崎が帰った後、妙に寂しい空気が流れた。

「あぁ、なんか仁志君がいないと寂しいわねぇ。」

テレビを見ながらため息混じりでお袋がそう言った。

「腹減ったぁ。」

俺がそう言うと

「今まだ5時過ぎよ?アンタの胃袋どうにかなってんじゃないの?」

と不思議そうな顔をして言ってきた。

「腹減ったもんは腹減ったんだよ。」

俺はそう言って部屋に戻った。

漫画を手に取り俺は漫画に没頭した。