【米山康助】

朝日高校の屋上。

一人ボー然と空を見上げる俺。

「仕方ねぇ、授業にでも出るか…。」

俺がそう言うとタマが言った。

「そっすね〜…。」

多摩木圭(タマキケイ)、高校一年生で171cmのガッチリした体型。

パンチパーマで中ラン、ボンタンにスニーカースタイル。

「やっぱ、龍ちゃんや山さんがいねぇとつまんねぇな。」

教室に向かいながらそう呟く。

「米助さん、今回の龍崎さん達の停学って何日くらいなんです?」

タマが聞いてきた。

タマは俺の事を【米助】と呼ぶ、龍ちゃんも出会った頃はそう呼んでいた。でもいつからか【ヨネ】になっていた。

「さぁ〜なぁ…。」

そう言って俺達は自分たちの教室に入っていった。