前に見えるリーゼント頭で長ランにボンタン、安全靴スタイルの男。

名前は山口十三。

俺と同じ学校で同じクラス。

身長は俺より1cm高い標準体型。


俺は十三に駆け寄り軽く背中を叩く。

「グッド、モ〜ニングゥ〜。」

と笑顔で十三に言う。

「グッドモ〜ニングッ!」

と親指を立てて笑顔で答える十三。

これでも俺達高校三年生。


「春か〜…花粉の季節だな。お前花粉症だったっけ?」

ふと思い十三に問い掛ける俺。

「じゃね〜よ。花粉症はオメェだろ。」

呆れ顔で答える十三。

…あれっ?俺花粉症だっけ?

でも十三が花粉症って言うなら花粉症か?

…俺、花粉症だったんだ。

初めて知ったよ。

「俺って花粉症だったのか〜。」

俺がそう言うと十三は

「はっ?お前さ、自分が花粉症かどうかぐらいわかんだろ普通。」

と再び呆れ顔で言ってきた。

…どう言う事だよッ!

「はぁ?テメェが俺の事、花粉症だっつーからそうなのかなって思ったんだろ!」

俺はキレた。