「おかわり下さいッ。」

「はいはい。」

笑顔で茶碗にご飯を入れるお袋。

「おっ、食え食え!」

と煽る親父。

親父もお袋も龍崎の事を気に入っていた。

…親父の場合、怒る時は誰だろうと手加減しないが。

「しかしお前よく食うなぁ。」

そう言うと

「あったりめぇだろ。」

龍崎が笑顔で言った。

親父の言う通り龍崎の食べっぷりは気持ちが良かった。

「十三お前これくわねぇのか?じゃあ貰うぞ。」

そう言って俺のコロッケを龍崎が食った。

「ふざけんな!それ最後に食おうと思ってとっといたんだぞ!返せッ!」

「だったらそう言えよ。」

「俺が言う間もなくオメェ食っただろうが!」

そんな言い合いをしながら夕飯の時間は過ぎていった。