「ご飯よ〜。」

お袋の声で俺達は我に返った。

「もうそんな時間か。」

そう言ってる間に龍崎は漫画を投げ

「飯、飯〜。」

と言って一階におりていった。

「漫画投げんなよ。」

と言う俺の声は龍崎には全く届いていなかった。

俺が一階におりた時、龍崎はすでに夕飯にがっついていた。

「うめぇ〜。」

と言いながら夕飯を食べる龍崎の姿を微笑みながらお袋が見て

「沢山食べてね。」

と言っている。

「了解ッす。」

龍崎が笑顔で答えた。

「しかし仁志、お前の食べっぷりは気持ちがいいな!」

親父がニコニコしながら言った。

今日は親父の気分が良かった。

大きな理由はわからないが、龍崎が居る事も一つの原因だった。