「大丈夫…だろ……多分。」

「バレたらよ〜…お前の顔、原型なくなんじゃねぇ?」

今までニヤついていた村田の顔が急に真顔になりそう言ってきた。

「…龍崎、今日俺の家に泊まりなさい。」

「いいよ。」

あっさり龍崎が答えた。

「いいのかよ。下手すりゃお前も殴られんぞ。」

村田が龍崎にそう言った。

「まっ、久しぶりに十三の親父さんに殴られんのも悪かぁねぇよ。」

微笑みながら龍崎が答えた。

「よしっ!そうと決まったら心変わりする前に早く俺の家に帰ろうぜ。それにまだ殴られるって決まったわけじゃねぇ。バレてなきゃ大丈夫なんだからよ。」


そして俺と龍崎は俺の家に向かった。

村田は「殴られんのはゴメンだね。」と言って帰って行った。

「今まだ3時だからいくらなんでも帰ってるわけねぇよ。」

「だといいけどな。」

と言いながら俺の家の玄関を開けた。

俺は心の中で「親父達が帰ってきてないように。」と願いながら玄関に入った。