「有り難いと思われたいなら、ステーキ食わせなさいよッ!」

龍崎もカマ口調で言い返す。

「うっさいわよッ!」

村田がまたもやカマ口調で反論した。

そんなやり取りしているうちにマックに着いた。

「さっ、好きなの頼んで良いぞ。」

村田が笑顔で言った。

「仕方ねぇ十三、今回はマックで我慢してやろう。」

龍崎が渋い顔でそう言った。

「そうだな、じゃあ俺テリヤキバーガーとミルク。」

「じゃあ俺は…チーズバーガーとオレンジジュース。」


マックの近くの公園で俺達は食べる事にした。

「しかし、お前達よく退学になんねぇよなぁ。」

村田がハンバーガーを食べながらそう言った。

「それは君、君と違って日頃の行いが良いからに決まってんでしょうが。」

オレンジジュースを飲みながら、誇らしげに言う龍崎。

「お前達の何処をどう見たら日頃の行いが良いなんて思えるんだよ。」

呆れ顔で村田が聞いてきた。

「何処ってお前、俺達の全てだよ。」

俺がそう答えると村田は「アホらしッ。」と言って、ハンバーガーにかぶりついた。