「そうそう、金持ちは俺達ビンボー人を救わなくちゃ〜いけねぇ〜ぜぇ〜。」

龍崎に続けて俺も村田にそう言った。

「何が哀しくて、ヤロー共におごらにゃならんのじゃ。」

ため息混じりに村田がそう言った。

「まぁまぁ、良いじゃないの〜。」

龍崎が笑顔で言う。

「仕方ねぇなぁ〜。」

村田はそう言いながら屋上から出て行った。

俺達も村田の後を追って、屋上を出た。


「俺、ステーキ食いてぇ。」

龍崎が村田に訴える。

「俺、ハンバーグステーキ。」

「じゃあ、マックに行くか。」

と村田が笑顔で言ってきた。

「何でだよ!俺ステーキって言ってんだろ!」

龍崎が吠える。

「俺だってハンバーグステーキっつってっべ?」

「うっせぇ!おごってもらえるだけでも有り難いと思いなさいよッ!」

と少しカマ口調で村田が言ってきた。