俺と龍崎は同じクラス。
窓際の1番後ろの席が龍崎、その隣が俺の席だった。
「春の風ってよ〜なんか気持ち良いよな〜、夏とは違ってさ。」
屋上で伸びをしながら龍崎が微笑みながら言ってきた。
「ん〜…だな〜、気持ち良いな。」
煙草の煙りを吐きながら答える俺。
「…よっしゃ、花見でもすっか。」
龍崎のその言葉に
「おぉ、いいね〜。」
とすぐノる俺。
俺達は花見の話しで盛り上がっていた。
しばらくたち屋上の扉が開いた。
俺達は二人同時に扉の方を振り向いた。
そこにはデンッと生徒指導の尾崎が微笑みながら立っていた。
「ほ〜ぅ、お前ら何歳だっけ?俺の記憶じゃ17歳だと思っていたが…どうなんだ?」
俺達は煙草を吸っていた事を一気に後悔した。
「答えろ。」
尾崎が俺達に近寄りながら言った。
俺が恐る恐る答える。
「…17歳です。」
「じゃあ今テメェ達が口にくわえてんのは何なんだ?」
眉間にシワを寄せながら聞いてくる尾崎。