「で…お前何発殴られた?」

ニヤニヤしながら龍崎が聞いてきた。

「……5発。」

俺が答えると龍崎はプーッと吹き出した。

「5発?すげぇなぁ!吹っ飛んだべ?」

笑いながら龍崎が聞いてきた。

「あぁ、吹っ飛んだよ。」

そう答えると龍崎は爆笑した。

「笑ってんじゃねぇよ!」

そう言うと龍崎は「悪ぃ、悪ぃ。」と言いながらも笑っていた。

笑っている龍崎を見ていると何だかこっちまで笑えてきた。

そしていつの間にか俺も笑い、二人馬鹿みたいに笑っていた。


「しかしよ、これから一週間どうする?」

と聞くと龍崎はストローをくわえながら「ん〜。」と眉間にシワを寄せながら考えていた。

「旅行でもしたらどうだ?」

雑誌を見ながらマスターが言ってきた。

「旅行か〜…良いかもな!」

「いや、旅行は良いけどよ〜金がねぇべや。」

…と言う事で、旅行の話は即却下になった。

「クソォ〜、暇じゃぁ!」

と叫ぶと龍崎は、ウンウンと頷いた。