「腹減ったなぁ。」
龍崎が煙草をふかしながら言った。
「そうだなぁ、花火やるにもまだ明るいしなぁ。…どっか食いに行くか?」
「そうすっか。」
と龍崎が言った。
するとヨネが
「俺、金ないっスよ。」
と言ってきた。
ヨネに続きタマも「俺もないですよ。」と笑顔で言ってきた。
「俺もないで〜すよっ。」
と敬礼しながら俺に言ってきた龍崎。
「俺もねぇよ。」
そう言うと龍崎は「やっぱりな」と言った。
「やっぱりってなんだよ!」
「だって俺が金持ってねぇのにオメェが持ってるわけねぇべや。」
と笑顔で言ってきた龍崎。
その龍崎の言葉に俺は妙に納得して「まっ、たしかに。」と言って笑った。