「はぁ?パラシュートが花火界代表?…なれるわけねぇだろ!」

と龍崎が叫んだ。

「いやっ、立派な代表だ!」

「十三なに言ってんだよ!だいたいパラシュートなんか明るくなきゃ出来ねぇじゃねぇか!」

「ロケット花火はただうるせーだけだろ!」

「わかってねぇなぁ!お前はロケット花火の何もわかっちゃねぇ!」

「お前だってパラシュートの何もわかっちゃねぇよ!」

そんな言い合いをしていると後ろでバンッと爆発音がした。

俺と龍崎は同時に音のした方を振り返った。


「おぉ!あっ、あのデカイの俺が貰ってもいいですか。」

タマが空を見ながらそう言った。


空を見ると数多くのパラシュートが青い空を舞っていた。

…ヨネの奴、勝手に打ち上げやがって!

「ヨネ!テメェ勝手に打ち上げてんじゃねぇ!」

俺と龍崎の声が揃った。

「すんません。」

そう言いながらもヨネの顔は微笑んでいた。