そして俺も袋の中身をのぞき見た。

「パラシュートじゃんッ!」

そう言うと龍崎とヨネは「それがなにか?」と言う顔で俺を見た。

「お前達知らないのか?」

そう聞くと「知ってっけど。」と龍崎が言った。

「ならテンション上がるべや!」

「いやぁ〜…そこまで。」

と言って首を傾げる龍崎。

「テンション上がりますよ!」

その時とタマが笑顔でそう言った。

「だよな!上がるよな!」

「…もういいからさ、早くそれ打ち上げちまえよ。」
と龍崎が言った。

「何だよその言い方!もっとテンションあげろよ!」

そう突っ掛かると

「るせぇ!パラシュートごときにテンションなんか上がるか!」

龍崎がそう言った。

「まぁ、ロケット花火にテンション上げてるような奴にゃぁ、パラシュートの良さはわかんねぇわなぁ。」
俺がそう言うと「何だと?」と眉間を寄せて龍崎が言った。