「あぁ、なんか空気が沈んじまったなぁ。」

と苦笑いで言って堤防から飛び下りた龍ちゃん。

そして龍ちゃんは山さんの家に向かって歩き始めた。


俺はそんな龍ちゃんになんて言えばいいのかわからなかった。

その時、山さんが空気を変えた。


「龍崎…お前……ロン毛は似合わないだろうな。」

と山さんが微笑みながら言った。

「はぁ?何言ってんだよ!俺はどんな髪型だってバリッと似合うっつーの!」

と龍ちゃんがいつもの笑顔で言った。



あの時、改めて思ったんだ…龍ちゃんには山さんが必要だって……





…龍ちゃん

龍ちゃんがもし、親父さんと一緒だったら……



最近、俺はこんな事ばっか思ってるんだ…。