『今はこの一瞬しかねぇ、一秒先はもう未来なんだよ!だから俺はこの瞬間を笑って過ごしてぇし、お前達と過ごしてぇんだよ!』


昔、俺の仲間がよくそんな事を言っていた。





アイツ達が今を楽しんでる瞬間を俺なんかが邪魔する権利があるのか…。


そんな事を思っているうちにいつの間にか四人の姿は見えなくなっていた。





…花見かぁ。


昔、仲間達と馬鹿騒ぎしていた日々が脳裏に蘇った。


…今夜、仲間と居酒屋にでも行くかな。





俺は後に起こる事なんか知るわけもなく、微笑みながら職員室に入った。