龍崎は次の日の朝に戻ってきた。

龍崎が二階にあがる音が聞こえ俺は少し安心した。


俺は起き上がり身支度を済ませ仕事に向かった。



その日の夕方、俺は台所で料理本と格闘していた。

料理を作り始めて5時間がたった時、全ての料理が完成した。

初めて作るメニューにしては上出来の仕上がりだ。

…俺って天才!?っつっても、もう真夜中じゃねぇかよ!!



その日、龍崎は帰ってこなかった。

翌日の朝に帰ってきた龍崎の顔を見て俺はホッとした。

どうやら仲間に祝ってもらったようだ。

…そうだコイツには最高の仲間がいるじゃねぇか。

そう思っていると龍崎が

「ゴメン。昨日帰ってこなくて…せっかく作ってくれたのに。」

と申し訳なさそうに言ってきた。

…ったく、コイツはどこまで良い奴なんだよ。



俺と龍崎は朝食に俺が夕べ作った物を食べた。

その時、少し龍崎の目が潤んでいるように見えた。





なぁ、龍崎

お前の優しさは今、何処にいっちまったんだろうな…

俺は…

お前から優しさを奪った奴を許せそうにねぇよ