龍ちゃんとは昔から全く同じ通学路だった。
でも今は少し違う。
ほんの僅かな距離だけど…少し違う。
登校するのは高校になってから一緒に行く事は滅多にないけど、帰宅は時々一緒に帰っている。
その時々一緒に帰る日に、一緒じゃない距離だけが妙に長くて…寂しいと感じる。
龍ちゃんが竹ノ内さんの家に居候している事を山さんは知らない。
山さんに余計な心配をかけたくなかったのだ。
龍ちゃんはいつも他人に気を使う。
自分のことよりも他人の事をまず先に考える。
昔からそんな性格だった。
俺が龍ちゃんに「竹ノ内さんの所に居候してんスか?」と聞いたとき、龍ちゃんは少し驚いた顔をしたが直ぐに笑って「おぉ。」と答えた。
そしてその時、龍ちゃんが真顔で「十三には言うな。」と言った。
俺が「えっ?」と言う顔をしていると龍ちゃんは笑顔で
「アイツの事だから、心配するかもしんねぇだろ?俺ごときの事でもさ。」
と言った。
龍ちゃんは山さんが心配すると言っていたが、心配してるのは龍ちゃんの方だ。
いつも龍ちゃんは他人の事を心配する…それが龍ちゃんだ。
でも今は少し違う。
ほんの僅かな距離だけど…少し違う。
登校するのは高校になってから一緒に行く事は滅多にないけど、帰宅は時々一緒に帰っている。
その時々一緒に帰る日に、一緒じゃない距離だけが妙に長くて…寂しいと感じる。
龍ちゃんが竹ノ内さんの家に居候している事を山さんは知らない。
山さんに余計な心配をかけたくなかったのだ。
龍ちゃんはいつも他人に気を使う。
自分のことよりも他人の事をまず先に考える。
昔からそんな性格だった。
俺が龍ちゃんに「竹ノ内さんの所に居候してんスか?」と聞いたとき、龍ちゃんは少し驚いた顔をしたが直ぐに笑って「おぉ。」と答えた。
そしてその時、龍ちゃんが真顔で「十三には言うな。」と言った。
俺が「えっ?」と言う顔をしていると龍ちゃんは笑顔で
「アイツの事だから、心配するかもしんねぇだろ?俺ごときの事でもさ。」
と言った。
龍ちゃんは山さんが心配すると言っていたが、心配してるのは龍ちゃんの方だ。
いつも龍ちゃんは他人の事を心配する…それが龍ちゃんだ。