明日は龍ちゃんの誕生日。

今日買わないと間に合わない!

龍ちゃんの誕生日プレゼントを買う為に龍ちゃんに金をせびるのは気が引けるが…元々は俺の金だから、んな事はあまり気にしない。



「何だよ。」

と山さんが問いただす。

「いや…。」

俺が口ごもると

「何だ、何だ?」

と言いながら龍ちゃんは起き上がり、俺に近寄ってきた。

「…なんでもないっスよ。」

龍ちゃんには絶対に言えない。

「何だぁ、怪しいじゃないかぁ。」

とニヤけながら龍ちゃんが問い詰める。

だが、俺は一切答えなかった。

しばらくして龍ちゃんが渋々百円を返してくれた。

…これでプレゼントが買える!


百円を返してくれた後も龍ちゃんは「何買うんだよ。」・「誰かにプレゼントか?女か?女が出来たのか?」と質問し続けてきた。