「ゴメン。昨日帰ってこなくて…せっかく作ってくれてたのに。」

「なぁに言ってんだ。そんな事はどうでもいいんだよ。お前が楽しく過ごせたならそれで十分だ。」

と微笑んで竹ノ内は言った。

そして竹ノ内が作ってくれたご馳走を食べた。

嬉しくてなんだか涙が出そうになった。



ご飯を食べ終わり「ちゃんと学校行けよ。」と俺に言って竹ノ内は仕事に出かけた。





…俺の誕生日をお袋は忘れていた。

でも十三やヨネ・タマに竹ノ内が祝ってくれた。

それに村田に酒屋の先輩がおめでとうメールを送ってきてくれた。

だからお袋が忘れてた事なんてどうでもよく思えたんだ。

皆が祝ってくれた事が嬉しくて俺は部屋で一人ニヤけていた。

そしていつの間にか俺は眠っていた…。