目が覚め、時計を見ると11時30分をさしていた。

身支度を済ませ俺は学校に向かった。



屋上に行くと十三・ヨネ・タマがいた。

三人の姿を見た時、心が晴れた気がした。


「龍ちゃん、今日は何の日か知ってるっスか?」

ニコニコしながらヨネが言ってきた。

「何だよ。何の日だよ。」

「やっぱり忘れてんじゃん。」

十三が呆れた顔で言ってきた。

「何を忘れてんだよ。」

「誕生日ですよ。」

とタマが言った。

「…誰のだよ?」

「龍ちゃんだよ。」

ヨネが笑顔で答えた。

「えっ、俺?」

「お前自分の誕生日ぐらい覚えとけよ。」

苦笑いしながら十三がそう言ってきた。

…俺の誕生日か。

そういえばそうだったと思うと少し恥ずかしくなって、照れ隠しに「知るかッ!」と言った。