竹ノ内の家に入り、紙袋を台所の入口に置き、冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し一気に飲み干した。

そして台所の椅子に腰掛けた。

…もう、俺は必要ねぇんだな。





「電気もつけずに何やってんだ。」

竹ノ内の声で我に返った。

気がつけばもう窓の外は真っ暗だった。

「お帰り。」

俺は平常を装いそう言って部屋に向かった。

「おぉ。ただいま。」

と竹ノ内が笑顔で答えた。

台所の入口に置いた紙袋を持ち階段をのぼった。

竹ノ内が住んでいる家は一軒家。


部屋に入り敷いたままになっている布団の上に寝転がった。