その日の帰り道、十三と別れた後も俺はヨネに聞き続けた。

「なぁ、いい加減教えろよ!」

「もう、しつこいっスよ。」

「しつこいって何だよ!だいたいオメェが教えねぇからだろ!」

「…龍ちゃん、コッチじゃないっスよね。」

とヨネが分かれ道で言ってきた。

「おぉ…。明日は絶対教えろよ!」

いつもなら右折であっているが、竹ノ内の家に住み始めた俺は、左折しなければならなかった。

「明日になれば嫌でもわかるっスよ。」

そう言ってヨネは微笑み帰っていった。

…何だ?明日になればわかるって。

と思いながら、トボトボ歩きながら竹ノ内の家に向かった。