「はいっ、これ俺からのプレゼントです。」

そう言ってタマが龍崎にプレゼントを渡した。

「なんだよ〜、マジ?俺にくれんの?有り難うタマ〜。」

と言って、物凄い笑顔でタマに抱き着く龍崎。

「俺からもプレゼントっス!」

と言ってヨネもプレゼントを渡した。

「ヨネ、お前〜、良い奴だなぁ。」

そう言ってヨネにも抱き着く龍崎。

「で、十三くん。君のプレゼントは何かね?」

と龍崎が笑顔で手を出しながら俺に言ってきた。

「何だと思う?」

「勿体振らずに早く出しなさい。」

とニコニコしながら龍崎が言った。

俺は龍崎を手招きした。

「何だ、何だ?」

と言いながら笑顔で近づいてくる龍崎。

目の前に来た龍崎を俺はギュッと抱きしめ

「俺からのプレゼントは愛の篭った包容だ。」

と言った。

…金欠でプレゼントが買えなかった…というより、俺が仲間にプレゼント買うなんてキショイっしょ。

俺が龍崎に抱き着くと龍崎は

「何だそれ、気色悪ぃっつの!」

と叫んだ。



その日、俺達は学校の屋上で朝まで馬鹿騒ぎをして過ごした。