翌日、龍崎は昼過ぎに学校に登校してきた。

「龍ちゃん、今日は何の日か知ってるっスか?」

とニコニコしながらヨネが龍崎に問い掛けた。

「何だよ。何の日だよ。」

龍崎は不思議な顔でそう言った。

「やっぱり忘れてんじゃん。」

と俺が言う。

「何を忘れてんだよ。」

と言いながら眉間にシワを寄せる龍崎。

「誕生日ですよ。」

とタマが笑顔で言った。

「…誰のだよ?」

と龍崎が真顔で聞いてきた。

「龍ちゃんっスよ。」

とヨネが笑顔で答える。

「えっ、俺?」

とびっくりする龍崎。

「お前、自分の誕生日ぐらい覚えとけよ。」

と言うと龍崎は少し照れながら「知るかッ!」と言った。