【山口十三(ヤマグチジュウゾウ)】


俺の背中を軽く叩き、満面の笑みで

「グッド、モ〜ニングゥ〜。」

と言ってきたコイツの名前は

龍崎仁志(リュウザキヒトシ)。

俺と同じ朝日高校に通っている。

丸坊主で短ラン、ボンタンに安全靴スタイル。

身長187cmに良い感じの筋肉がついた体型。


「グッドモ〜ニングッ!」

親指を立て笑顔で答える俺。

これでも俺達高校三年生。


「春か〜…花粉の季節だな。お前花粉症だっけ?」

惚けた顔で聞いてくる龍崎。

「じゃね〜よ。花粉症はオメェだろ。」

冗談で言い返すと龍崎は少し考え

「俺って花粉症だったのか〜。」

と言った。

「はっ?お前さ、自分が花粉症かどうかぐらいわかんだろ普通。」

「はぁ?テメェが俺の事、花粉症だっつーからそうなのかなって思ったんだろ!」

と龍崎がキレてきた。

「知るかッ!」

俺はそう答え学校に向かった。

「知るかッ!じゃねぇっつーの!」

と言いながら龍崎も学校に向かった。