家にいる、バレない…

それってつまり、同棲してるの…?いやまさか、そんなわけないよね!?だってまだ高校生だし!仮にもしそうだとしても、そんなことなんて私は聞けない!!

「お二人は付き合ってるんですかー?」

乙葉がさらっと聞いた。

うわあぁぁぁああ!!乙葉さん聞いちゃった!!

乙葉さん、何でそういう凄いことをさらっと聞けちゃうかな!?いや、凄いけど!尊敬しちゃうけど!寧ろ聞いてくれたことにとても感謝するけど!

「付き合ってる…って、私と北斗がカップルなのかってこと?」

コクコクと私と乙葉は頷いた。

すると美形の二人は顔を見合わせた。


「そんなの…」

「…愚問」


二人とも真顔でそういうものだから、ドキリと心臓が嫌な音をたてた。

愚問ってことは、つまり…


「付き合ってるわけがないじゃないの」

「…あり得ない」

そうですよね、付き合ってま…

「「えぇぇぇぇええ!?」」

付き合ってない!?

なんで?なんで!?

「あら、北斗が眼鏡を外して素顔なのに気づかないのかしら?私達は…」

「…双子」


「「ふ、双子ぉぉぉお!?」」

今回一番の驚きと衝撃だった。

「えぇ、そうよ。因みに、北斗が兄で、私が妹よ」

通りで同じキャラメルの髪色と少し暗い紅の瞳を持っているわけだ。納得。

って、何ですかこの美形な双子は!?日本人離れ、いや、人間離れしている。さぞかしご両親はお美しいのでしょうね!

「北斗、届けてくれてありがとうね」

「…夕食、当番、七星」

「分かっているわよ。ちゃんと買い物して帰るわ」