勢い余ってふっと北沢くんの唇がわたしの唇に触れパっと離した。
「ご、ごめんなさい、足がもつれちゃって...ご、ごめん...」
「悪い...思いっきり引っ張ったから...その...なんだ土曜日開けとくから...」
「わ、分かった...母さんにそう言うね...それじゃ~バイバイ」
「パン持ってけよ」
北沢くんは、パンの袋を渡してくれた。
「あ、ありがとう」
下を向きながら貰うと気が気じゃなくて目の前が真っ白で気づけば家の前に居た。
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