急いで焼きそばパンを目で追い奪った人の顔を確かめる。


「...何?」

うっわぁ北沢くん!?
思わず伸ばした手を引っ込めた。

「...何でもない」

仕方なく2番目に好きなメロンパンを取ろうとすると


あれよあれよと間にパンは売り切れて、お昼ご飯は終わった。


「メイ...私の半分あげるから」

「いいよ5時間目は体育のマラソンだよ、お腹空いてたら走れないよ」


「メイだって同じでしょ?」

「わたしは大丈夫、朝沢山食べてきたから」


朝、食べてきたんだけど胸がいっぱいで、いつもの半分しか食べられなかった。


.....マラソン走れるかな