わたしは、ドライヤーを持ってくるとソファーに座った北沢くんの髪を乾かしていく。

北沢くんは、気持ち良さそうに私のカラダに手を回し胸のあたりに顔をピトッとくっつけた。


「そんなにくっつくと乾かせないよ」

「いいだろ減るもんじゃないし」


減るよ。


北沢くんを好きだって気持ちがカラダ中から出ていっちゃう。

「メイ・・・」

「何?」