こんな乱暴な人を好きになったわけじゃない。


優しくて気が利いてイジワルで・・・わたしの事を想ってくれる北沢くんが好きなの。


なのに目の前にいる北沢くんは獣にしか見えない。


イタイ・・・もう力が入らない・・・


北沢くんの唇が頬に触れゆっくり唇にずれ、わたしは目を閉じると力が抜け堪えていた涙が一気に流れ出した。


「キライ・・・こんな北沢くんなんてキライ」


北沢くんの指がピタリと止まった。