「いつ、母さんのケー番知ったの?」

「この間、家にいる時、教えてくれたんだよ」

母さんのばか!

「どこ行くの?」
「うるさい、黙れ」

北沢くんは、黙々と歩くと誰かに電話をする。


『悪い、迎えに来てくれ』

そう言っいスマホをポケットに入れると立ち止まり、数分すると黒い車が目の前に止まった。