「北沢くんとケンカでもしたの?」

長いため息を吐くと目の前に置いたスプーンを手に取りオムライスを食べる。


「ケンカね・・・」

母さんは、そう言ってニヤリと口の端を持ち上げ、お茶を飲んだ。



「いいね~青春してる、私もあの頃に戻りたいよ」


母さんは、青春って言うのか、ほぼ子育てで終わっているような気がする。


死んでしまった父さんと出会ったのは、中学生の頃みたいで