それ以上の事を北沢くんは、望んでいたのに拒んだから他の人とするの?


苦しいよ。
好きなのに大好きなのに。


「メイどうしたの?」


教室に戻り涙を堪えながら帰ろうとしていると美紅と島くんに声をかけられる。


「何でもないよ、帰るね」


苦笑いをしながらリュックを背負い教室を後にする。


「メイっ北沢くんと帰るんじゃないの?」


「いいの、さっき母さんからメールがあって急いで帰って来いって言ってたから帰る」