そう思ったけど、どうしていいのか分からず手に持った写真をタンスの後ろに戻すとカイと又ジャレながらソファーに座った。 「元気ないな」 ガラステーブルの前に座りシャーペンを持ったままノートをペラペラめくるけど、さっきの写真の事が気になって勉強が進まない。 「そうかな?」 北沢くんをチラチラ見つめてから数学の教科書を持って分からない場所をシャーペンで指す。