「母さん、持って行くお菓子これでいいかな?」 「大丈夫よ、メイが作ったお菓子は世界一、私が太鼓判押すわよ」 「服大丈夫かな?」 「流石私の娘いつみても可愛いわ」 「もう母さんってば、ちゃんと聞いてるの?」 「怒らないの、大丈夫だからいってらっしゃい」 「行ってきます」 玄関の戸を閉めると庭からアン親子が嬉しそうに、わたしを見つめクルクルと回っていた。