泣きそうになって下唇を噛み北沢くんの横にあるボタンを押そうとすると北沢くんは緊急停止ボタンを押した。 「な、何するの?」 「黙れって」 北沢くんは、そう言うとエレベーターの壁にわたしを押し付け両手をわたしの肩の上辺りにバンっと置いた。 こ、怖い。 チクチクする気持ちを抑え北沢くんの足元を見つめる。