「嘘でしょ」 「俺の辞書には嘘は無い」 「それ自体嘘みたい」 「取りあえずだ、メイが作ったクッキーが食べたいの今すぐ」 わたしの目を覗く北沢くんの目は優しかった。 「分かった」 後ろに隠していたクッキーを渡すと北沢くんはボロボロになったクッキーを「美味い」そう言って全部食べてくれた。 そして食べ終えると右手を前に出し