「...どうして怒るの?さっきの人たちも怖かったけど、北沢くんも怖いよ...」


「ごめん、ちょっと言い過ぎた」


「いいの、わたしも、こんな時間に出歩いてたから」


「どうしてこんなところまで来たんだ?」


「あ...あのね、クッキー焼いたの渡すの忘れていて走れば追いつくと思って来たら居なくて...ほんと迷惑かけてごめんね」


「クッキーよこせよ」
「無理なの」
「どうして?」