「なぁ、何か話せよ。」
「えっ。あ、うん…。」
何か、学校キャラだなぁ…。
クール&俺様。
甘くてエロいのがす…じゃない!
「あのさぁ…。爽汰、好きな人出来た?」
何気ない質問をしてみた。
お前だよ。
なんて返ってくるかなぁ?
なんて思ってると…
「あー。ちょうどよかった。
なんだ…。知ってたんだな。
俺、好きな奴出来たから。」
「えっっ…。」
「何?知らなかった訳?」
「い、いやぁー?知ってたよ?
いつ言ってくれんなのかなぁ…と思ってた!
やっと言ってくれたよ!アハハー」
「良かった。じゃあ、別れよ。」
「うん!当たり前じゃん!」
「今日は、その話をするためにサボったんだ。
じゃあ、帰るわ。」
「うっ…ん!バイバーイ!」
私は、出来るだけ平然を装って爽汰を送り出した。
ホントは、別れたくない。
でも、それだと、爽汰を困らせてしまうから。
別れるのが一番だよ。
うん…私ってば
「て…んさ、いぃー…」
一人、泣いていた。
どんどん涙が溢れて来て、授業に戻る事を忘れて、ずっとずっと泣いていた。
「ゥック…ヒックヒック…そ…うヒック…た…ヒック」
ぅー…。
ぅぐっー…。
ひぃーっく…。
ぅわぁー…。
ひぃーっく…。
爽汰…大好きでした…。
あなたは、私を一度でも、好きになってくれましたか?
一度でも、好きになってくれていたら…
嬉しいです…。