あ~もぉーっ!!!
何が何だか分からなくなってきた!
とにかく急いで学校に行かなきゃ。
あたしのクラスの担任は熱血教師だから
遅刻とかにうるさいのよね。
ルルも元気になったみたいだし、
1人でも平気でしょ。
制服に着替え終わり、
バッグを持って部屋を飛び出した。
「ルル、大人しくしてるんだよ!?」
声をかけるが反応がない。
ルル?
リビングに向かうと、ルルはテレビをつけて
今子供に人気の『ゴーゴーレンジャー』を
見ていた。
「ゴーゴーレッド、行け!そいつを倒すんだ」
…何か、ルルは子供って分かってるけど
大人にみえるからダサいというか。
ま、大人しくなっててくれたらいっか。
…それより、急がなきゃ!
ルルが出ないように扉に鍵をかけ、
全力疾走で学校へと向かった…
~キーンコーンカーンコーン~
「では出席を取るぞー。って、七星の奴は来てないのか?」
~ガラッ~
な、何とか教室に着いた…。
セーフ。
息を切らしながら安心していると……
「七星ぃぃぃぃぃ~!!!」
熱血教師、通称『熱男(ネツオ)』の雷が落ちた。
ひぃぃぃ~っ!!
「貴様、何回遅刻してるんだ!!」
「だ、だって男の子を…」
「男だとぉ?まさか、男と遊んで遅刻したのかー!!あぁ?」
いやいや、その男じゃなくて
小さな男の子だって!!
遊んでなんかないし!!
「貴様のような奴に男なんか100年早い!!」
な、何よ…。
クラス中の皆が笑っていた。
っ………//
恥ずかしい
あたしのクラスは、3年3組。
このクラスは部活している人が多いかな。
部活生が多いせいで、
このクラスの担任は熱血バカ教師が
担当することに。
この『熱男』は、
プライドを持っているせいか
生徒1人1人に厳しくて…。
特に、1番大変なのがもうすぐ行われる
『体育祭』
この時になると、熱男の熱血が半端ない。
それぞれの種目がきちんと出来るまで
放課後もみっちり練習。
それだけ気合いが入っているのよねぇー…。
それよりも、ルルは大丈夫かな?
1人でいい子にしているかの?
…あたしも学校だから、
保育園とかに預けたほうがいいと思ってたけど
今じゃあ、大きくなってるし…。
元に戻す方法も分からない。
パパとママなら何か知ってるのかな?
でも、ルルを任されたのに
あたしのせいでルルが大きくなったって知られたら…。
きっと、元に戻る方法はあるはず。
見つけなきゃ。
「柚香っ!」
「っ!?」
気がつくと、目の前に親友の実紗がいた。
…あれ?もう休み時間?
「柚香ってば、何回も呼んだのにー」
「ご、ごめんっ。ちょっと、考え事してて」
実紗とは小学校からの仲間で、
恋に夢中で一途な女の子。
明るすぎて疲れるけど、今では慣れた。
「どーせ、春馬くんのこと考えてたんでしょ!?」
「ち、違うよっ!//」
春馬くんっていうのは、
この学年で1番人気のサッカー部のエース。
クラスは別だけど、
このクラスの半分以上の女子は彼に夢中だ。
スポーツ出来て、頭良くて、優しくて…
あたしの理想に1番近い人なんです。