「…大丈夫だよ。どこにもいかない。でも、薬を飲まないと治らないよ?」 「……薬嫌い」 「我慢して飲みなさい。ルルが治った時には、どこか好きな所に連れていってあげるから」 頭を優しく撫でると、 ルルは何も言わずにただ頷いた。 生意気で、我儘だけの男の子って思ったけど、 寂しがりやで甘えん坊さんだったのね。