「ふーん…
 
 まぁ詳しくはよくわかんないけど、
 あいつに迷惑かけちまったんだな…」

イライラをぐっと抑えつけて言うと、


「そう思うなら
 まずはゆっくり療養して、
 たくさん出しちゃった血を元に戻して
 早く元気になりなよ」

やっといつもの感じで話したエイリに訳もなく安心した。


「俺ってそんなに血、失なっちゃったわけ?」

「それはもう結構な量をね」

エイリがやれやれとため息をつきながらそう言ったから、結構危なかったのかもしれねぇな、と思った。