千夏は幼い頃それも3歳と小さい体で大きな魔法をその中に持っていた。


5大名家の当主の間でそのことはたちまち会談になった。


その会談で決定されたこと、それは14歳になったら魔法を学ばせて良いということのみ。


それは、つまり『14歳になるまでは魔法について一切学んではいけない。』と、いうことだ。


また、千夏の魔法が本人にコントロール出来なくなったらすぐに、5大名家の当主全員が集まり、可能な限り千夏の魔法を抑えるということも決定された。


だが、それは甘い考えだった。


千夏が7歳になった頃、魔法がコントロール出来なくなった。


会談で決まったとうり5大名家の当主がすぐに乃木家に集まった。


しかし、それでも抑えることが出来ず、千夏の魔法を形にして、千夏から取り出すという案が出た。


しかし、それをするには千夏にもリスクがあり、それと同時に、取り出すことをする当主達にもリスクがあった。


それに加えて、自分よりも強い魔法に対する恐怖もあった。


しかし、当主達は強かった。


千夏から約半分の魔法を形にして取り出すことに成功したのだ。


しかし、それでも、千夏の魔法は5大名家の当主の誰よりも強かった。


しかし、事態は一変した。


なんと、乃木家以外の5大名家の当主の子供も全員、かなり強力な魔法を持っていたのだ。


その時、5大名家の当主達はこう考えた。


この子達に千夏を守ってもらったらいいのではないか?と。


それから1年後その子達は金楽寺のSクラスに入った。


そしてその、5年後…。
つまり、今。


千夏は金楽寺に入って、魔法を学ぶ。


このSクラスで。